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アンコール上映
4月19日(土) ①12:00
松本市エムウイング6階ホール
『日本語字幕付き』の上映となります。
『字幕』無しの上映とは作品の印象も大分変ると思います。
ご了承、ご理解お願い致します。
監督:藤野知明 制作:淺野由美子 撮影:藤野知明 淺野由美子
2024年製作/101分 配給:東風 (C)2024動画工房ぞうしま
面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。
このままでは何も残らない——姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。
20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔たれた家の中と姉の姿を記録した本作。“どうすればよかったか?” 正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。

3月20日(木 祝)
10:30~12:29
想田和弘監督アフタートーク
12:30~13:30予定
まつもと市民芸術館小ホール
下記から前売券お求めになれます
監督 撮影 編集:想田和弘
製作:想田和弘 柏木規与子
2024年製作/119分/配給:東風
(C)2024 Laboratory X, Inc
瀬戸内の風光明媚な港町・牛窓。古くから親しまれてきた鎮守の社・五香宮(ごこうぐう)には参拝者だけでなく、さまざまな人々が訪れる。近年は多くの野良猫たちが住み着いたことから“猫神社”とも呼ばれている。
2021年、映画作家の想田和弘とプロデューサーの柏木規与子は、27年間暮らしたニューヨークを離れ、『牡蠣工場』(15)や『港町』(18)を撮ったこの牛窓に移住した。新入りの住民である夫婦の生活は、瀬戸内の海のように穏やかに凪ぎ、時に大小の波が立つ。猫好きのふたりは、地域が抱える猫の糞尿被害やTNR活動、さらには超高齢化といった現実に住民として関わっていくことになる。

3月20日(木 祝)
①13:30~15:25
②17:00~18:55
まつもと市民芸術館小ホール
下記から前売券お求めになれます
監督:ジン・オング
出演: ウー・カンレン ジャック・タン
2023年製作/115分
マレーシア・台湾合作
配給:リアリーライクフィルムズ
クアラルンプールのプドゥ地区にあるスラム街。不法滞在者2世などさまざまな国籍や背景を持つ貧困層の人々が暮らすこの地域で、身分証明書を持たないアバンとアディは兄弟として育った。ろう者のアバンは市場の日雇い仕事で堅実に生計を立てているが、アディは裏社会とつながっており危険と隣りあわせの日常を送っている。そんなある日、アディの実父の所在が判明し身分証明書発行の可能性が出るが、ある事件が兄弟の未来に暗い影を落とす。

3月20日(木 祝)① 15:45
② 19:15
3月22日(土) 20:30
まつもと市民芸術館小ホール
全国統一
特別料金1600円均一
各種割引・前売券無し
監督:北村匠海
原案:不可思議/wonderboy
出演: 萩原利久 藤堂日向
2025年製作/51分
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
俳優でアーティストとしても活動する北村匠海の初監督作品。2011年6⽉に不慮の事故で亡くなったポエトリーラッパー、不可思議/wonderboyの代表曲「世界征服やめた」からインスパイアされ、北村が脚本を書き下ろした。
内向的な社会⼈の彼方は「自分は誰からも必要とされていないのではないか」と無力さを感じながら、絶望の中で変化のない日々をやり過ごしていた。一方、彼⽅の同僚の星野は飄々として明るい性格の持ち主だ。常に物事を白黒はっきりさせたがる星野が選んだある決断により、2人の日常が大きく揺れ動いていく。

3月22日(土)
① 11:00 ② 14:10 ➂ 17:20
まつもと市民芸術館小ホール
下記から前売券お求めになれます
監督:クリストバル・レオン
ホアキン・コシーニャ
2024年製作/71分/チリ
配給:ザジフィルムズ、WOWOWプラス
(C)Leon & Cocina Films, Globo Rojo Films
「オオカミの家」で世界的に注目を集めたチリの監督コンビ、クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャの長編第2作。主演俳優アントーニア・ギーセンやパペット姿のレオン&コシーニャ監督が実名で登場し、チリ現代史の暗部やナチスドイツをモチーフに、実写やコマ撮りなどさまざまな手法を駆使して描きだす。
女優で臨床心理学者のアントーニア(アント)・ギーセンは、幻聴に悩まされているというゲーム好きの患者を診察する。アントからその話を聞かされた友人の映画監督レオン&コシーニャは、幻聴の内容が実在したチリの外交官・詩人でヒトラーの信奉者でもあったミゲル・セラーノの言葉だと気づき、これをもとにアントの主演映画を撮ろうと提案。アントはセラーノの人生を振り返る映画の撮影を始めるが、いつしか謎の階層に迷い込み、チリの政治家ハイメ・グスマンから、国を揺るがすほどの脅威が記録された映画フィルムを探すよう命じられる。
レオン&コシーニャ監督による
2023年製作の短編「名前のノート」(8分)同時上映。

『ハイパーボリア人』上映記念
オオカミの家
3月22日(土)
①12:30 ②15:40
まつもと市民芸術館小ホール
下記から前売券お求めになれます
監督:クリストバル・レオン
ホアキン・コシーニャ
2018年製作/74分/チリ
同時上映
『骨』14分(2021)。は美術館での収蔵を前提に制作されたもので(実際、ニューヨーク近代美術館=MoMAのパーマネント・コレクションにもなっています)、ディスク等による個人の「所有」を権利者が許可していないため劇場公開でしかご覧になれません。松本でこの作品をご覧になれる最後のチャンスかも。
配給:ザジフィルムズ

お引越し 夏の庭 上映記念
理事長ワガママ上映会 大願成就
ラブホテル
3月22日(土) 18:50
まつもと市民芸術館小ホール
下記から前売券お求めになれます
1月に上記サイトからチケットをお求めになったK様。こちらの手違いでチケット料金をお戻しいたしました。一度セレクトまでご連絡下さい。
監督:相米慎二 脚本:石井隆 出演: 速水典子 寺田農
志水季里子 尾美としのり
1985年/88分/日本
配給:にっかつ
相米慎二監督が、石井隆の書いた“土屋名美”と“村木哲郎”を主人公にした『天使のはらわた』シリーズの姉妹編的脚本を映画化した。山口百恵の歌う「夜へ」(作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)が挿入歌として効果的に使われている。第7回ヨコハマ映画祭でグランプリ、監督賞、脚本賞、撮影賞、主演男優賞(寺田農)、新人賞(速水典子)の6賞を受賞した。
※配給会社との契約上・限定50名様のみ入場可能です。
※一般・会員・ボランテイァ共1,200均一 各種割引なし。
※インタ-ネットチケットのみ 50枚限定販売 上映開始時間まで販売
残席ある場合当日券発券致します。
※劇場座席後方女性専用席設けます。
※性的表現があります。18歳以下の方は自己責任にてご入場下さい。

3月23日(日)
11:00~
まつもと市民芸術館小ホール
下記から前売券お求めになれます
監督:こささりょうま
出演: 山本奈衣瑠 吉行和子
2023年製作/86分/日本
配給:イーチタイム
(C)2023 BPPS Inc.
都内に佇むゲストハウスに集う人々の交流や心の機微を、優しく温かなまなざしで描いたドラマ。オリンピックが開催された2021年の東京。ゲストハウス「ココ」では、住み込みでアルバイトとして働く詩子が、元旅人でオーナーの博文と、SNSでライフハック動画を配信することにハマっている泉さんとともに、慎ましくも満ち足りた生活を送っている。ココにやってくるのは、人生の目標を失い、くすぶっている青年・存(たもつ)や、声優の夢をあきらめて就職しようとするも、両親から帰国を促されている中国人のシャオルーなど、悩みを抱える若者たち。そして、そんな彼らを笑顔で迎える詩子にも、故郷を飛び出してきた訳ありの過去があった。日々に疲れてしまった人々の心を、ココでの生活が少しずつ解きほぐしていく。
今年の3月は松本CINEMAセレクトでは、
佐藤そのみ監督を迎えて『春をかさねて』『あなたの瞳に話せたら』
上映&アフタートークを予定。
下記から前売券お求めになれます。

3月23日(日)
13:00~
まつもと市民芸術館小ホール
監督 製作 脚本:佐藤そのみ
出演:齋藤小枝 齋藤桂花
2019年製作/45分
配給:半円フィルムズ
(C)SonomiSato
東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市大川地区を舞台に、震災で妹を失った2人の女子中学生の繊細な心の揺れをみずみずしく描いた中編ドラマ。
震災で妹を亡くした14歳の祐未は、被災地へやって来る多くのマスコミからの取材に気丈に応じている。一方、同じく妹を亡くした幼なじみのれいは、東京から来たボランティアの大学生に恋心を抱き、メイクをするように。ある日の放課後、祐未はそんなれいに対して嫌悪感を吐露してしまう。
自身も震災を経験した1996年生まれの石巻市出身の映画作家・佐藤そのみが監督・脚本を手がけ、東日本大震災から8年後の2019年に大川地区で撮影。震災遺構として現在は立入禁止となっている大川小学校などで撮影をおこなった。

※『春をかさねて』と2本立上映
3月23日(日)
まつもと市民芸術館小ホール
監督 撮影 録音 編集:佐藤そのみ
2019年製作/29分/日本
配給:半円フィルムズ
(C)SonomiSato
東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市立大川小学校で、友人や家族を亡くした当時の子どもたちによる書簡形式でつづったドキュメンタリー。
2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波で、児童74名と教職員10名が犠牲となった大川小学校。震災から8年半が経った大川地区で、犠牲者の家族や友人である当時の子どもたちが故人に宛てた手紙の朗読を織り交ぜながら、自身も遺族である「私」がカメラを持って向きあう。
1996年生まれの石巻市出身の映画作家・佐藤そのみが日本大学芸術学部映画学科の卒業制作として手がけ、東京ドキュメンタリー映画祭2020の短編部門にて準グランプリと観客賞を受賞した。

アカデミー賞
長編ドキュメンタリー賞受賞
4月6日(日)
①10:30 ②15:00
松本市エムウイング6階ホール
下記から前売券お求めになれます。
監督
バーセル・アドラー
ユバル・アブラハーム
ハムダーン・バラール
ラヘル・ショール
2024年製作/95分/ノルウェー・パレスチナ合作
配給:トランスフォーマー
(C)2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA
イスラエル軍による破壊行為と占領が今まさに進行している、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区<マサーフェル・ヤッタ>。
本作は、この現状をカメラに収め世界に発信することで占領を終結させ故郷の村を守ろうとするパレスチナ人青年バーセル・アドラーと、彼に協力しようとその地にやってきたイスラエル人青年ユヴァル・アブラハームの2人による決死の活動を、2023年10月までの4年間に渡り記録したドキュメンタリーだ。
監督は、彼ら自身を含むパレスチナ人2人・イスラエル人2人による若き映像作家兼活動家の4人。「イスラエル人とパレスチナ人が、抑圧する側とされる側ではなく、本当の平等の中で生きる道を問いかけたい」という彼らの強い意志のもと危険を顧みず製作された。
スマートフォンや手持ちカメラを使用した、そこで暮らす当事者だからこそ捉えることのできた至近距離からの緊迫の映像で、住民たちが家や小学校、ライフラインを目の前で破壊され強制的に追放されていく、あまりに不条理なパレスチナの現実をあぶりだしていく。しかし、本作が映し出すのはその惨状だけではない。バーセルとユヴァルという同じ年齢の青年2人が、共に過ごし対話を重ねることで、政治的背景や立場を越えて“命がけの友情”が生まれる奇跡的な瞬間だ。彼らの姿は、「どうしたら人は分かり合えるのか?」という問いへの一筋の希望を、私たちに与えてくれるに違いない。
映画会社と清算後、収入の全額を認定NPO法人パレスチナ子どもキャンペーンに寄付をさせていたたきます。
近隣の映画館ですでにご覧になった方も、是非もう1回松本CINEMAセレクトでご覧ください。お客様の鑑賞料でパレスチナの子供たちがほんの少しでも笑顔になれるかも知れません。

4月の特選映画
映画って本当に楽しい
4月6日(日) 12:30
松本市エムウイング6階ホール
下記から前売券お求めになれます
監督:ギデンズ・コー
出演:クー・チェンドン
ビビアン・ソン
2021年製作/128分/台湾
配給:台湾映画社、台湾映画同好会
「あの頃、君を追いかけた」のギデンズ・コー監督が、台湾の人々にとって身近な神様である「月老(ユエラオ)」と輪廻転生をモチーフに描いた純愛ファンタジー。
落雷で命を落とし、冥界に連れてこられた孝綸(シャオルン)は、同じく冥界にやってきたピンキーとともに、台湾の縁結びの神様「月老」として現世に戻り、人々の縁結びをすることになる。ある日、2人の前に一頭の犬が現れたことから、孝綸は失っていた生前の記憶を取り戻す。それは孝綸が突然死んでしまったことで果たすことができなかった、初恋の女性・小咪(シャオミー)とのある約束だった。

4月18日(金) 19:30
松本市エムウイング6階ホール
下記から前売券お求めになれます
2022年/イギリス/英語/101分)
監督:アントン・コービン
出演:オーブリー・パウエル、ストーム・トーガソン(ヒプノシス)、ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン(ピンク・フロイド)、ジミー・ペイジ、ロバート・プラント(レッド・ツェッペリン)、ポール・マッカートニー、ピーター・ガブリエル、グレアム・グールドマン(10cc)、ノエル・ギャラガー(oasis)他
配給:ディスクユニオン 配給協力:アルファズベット (C)Hipgnosis-Ltd
(C) BMG Rights Management (UK) Ltd and Hipgnosis Songs Fund Ltd 2022.

4月19日(土) 19:30
松本市エムウイング6階ホール
4月20日(日) 10:30
まつもと市民芸術館小ホール
監督: アルノー・デプレシャン
出演: チュー・アマルリック
ルイ・バーマン
2024年製作/88分/フランス
配給:アンプラグド
(C)2024 CG Cinema / Scala Films / Arte France Cinema / Hill Valle
「そして僕は恋をする」「あの頃エッフェル塔の下で」でマチュー・アマルリックが演じたポール・デュダリスを主人公に、初めて映画館を訪れた幼少期、映画部で上映会を企画した学生時代、評論家から映画監督への転身を決意した成人期を、19世紀末の映画の誕生から現在に至るまでの映画史とともに描きだす。本編には映画史に功績を残した50本以上の名作が登場し、デプレシャン監督が尊敬するアメリカの哲学者スタンリー・カベルやフランスの批評家アンドレ・バザンの言葉も引用しながら“映画とは何か”をひもといていく。
主人公ポール役には成長に合わせて4人の俳優を起用し、マチュー・アマルリックが本人役で出演。「ママと娼婦」のフランソワーズ・ルブランが祖母、「落下の解剖学」のミロ・マシャド・グラネールが14歳のポール、「みんなのヴァカンス」のサリフ・シセが30歳のポールを演じた。

4月19日(土)
①14:00 ②17:40
松本市エムウイング6階ホール
下記から前売券お求めになれます
監督: ナナ・ジョルジャゼ
出演: ラティ・エラゼ
タマル・タバタゼ
2023年製作/90分/ジョージア
配給:ムヴィオラ
(C)STUDIO-99
ジョージアを代表する女性監督ナナ・ジョルジャゼが、ジョージア近代史と芸術への深い思いを込めて撮りあげた集大成的作品。ジョージア独立のために闘った若者たちの27年後の姿を描く。自身が生き抜くために他国へ「渡り」を行うジョージア人の姿を蝶に託しつつ、ユーモアと希望に満ちたまなざしで描きだす。1991年、ジョージア。ソ連からの独立の夢が近づき、若者たちは未来への希望を胸に新しい年を迎える。ソ連が崩壊するとジョージアはついに独立を宣言するが、その喜びは新たな戦争によって失われてしまう。27年後、画家コスタは祖父母の代からの家の半地下に暮らし、そこには芸術仲間たちがいつも集まっていた。才能があってもうまくいかず、生活は困窮するばかりの彼らだったが、その表情は不思議と楽しげだ。新年を迎えようとしていたある日、コスタの家にかつての恋人ニナが戻ってくる。しかし、コスタの絵を買いに来たアメリカ人の美術コレクター・スティーブがニナに一目ぼれし、彼女はより良い生活を求めてスティーブとともにアメリカへ渡ることを決意する。

4月19日(土) 15:45
松本市エムウイング6階ホール
監督: 大宮浩一
出演: 宇佐照代 奈良美智 太田昌国
2024年製作/96分/G/日本
配給:東風 (C)大宮映像製作所
東京・大久保のアイヌ料理店「ハルコロ」の店主でアイヌ文化アドバイザーの宇佐照代さんを中心に、今なお根強く残る差別や偏見の問題と、世代を越えて引き継がれる文化や思いについて描いたドキュメンタリー。
国内外から多様なルーツをもつ人々が訪れる大久保のアイヌ料理店「ハルコロ」。店主の宇佐照代さんは、アイヌ文化アドバイザーとして舞踊や楽器演奏などの伝承活動も行っている。生まれ育った釧路を小学生の時に離れ、母や5人のきょうだいと東京にやって来た彼女は、2011年に母とともにハルコロを開業。店の成り立ちには、長年にわたり関東在住アイヌの居場所づくりに奔走してきた照代さんの祖母や母の思いがあった。
映画では、照代さんの曽祖母から子に至るまでの家族の歴史をひもときながら、美術作家・奈良美智、評論家・太田昌国、写真家・宇井眞紀子らアイヌと出会った人々の活動をとらえ、文化の継承とアイデンティティ、開発と多様性、植民地主義と人権といった問いに向きあっていく。※ハルコロの「ロ」は小文字が正式表記

4月20日(日) 12:30
まつもと市民芸術館小ホール
『バウスシアター』と
『爆音映画祭』と
『青山真治監督』を語る鼎談を開催します。
予定登壇者 樋口泰人さん
井出健介さん
篠崎誠さん
5月3日(祝) 12:30
にも上映あります。
甫木元空監督アフタトーク予定
監督: 甫木元空 脚本: 青山真治 甫木元空
出演: 染谷将太 峯田和伸 夏帆 井手健介
2024年製作/116分/日本
配給:boid、コピアポア・フィルム
(C)本田プロモーションBAUS/boid
2014年に惜しまれながらも閉館した映画館・吉祥寺バウスシアターをめぐる歴史と家族の物語を描いたドラマ。1925年に吉祥寺に初めて誕生した映画館・井の頭会館が、ムサシノ映画劇場、バウスシアターへと形を変えながら、多くの人々に愛される文化の交差点になっていく長い道のりを描く。
1927年。活動写真に魅了されて青森から上京した兄弟ハジメとサネオは、吉祥寺初の映画館・井の頭会館で働きはじめる。兄ハジメは活弁士、弟サネオは社長として劇場のさらなる発展を目指すが、戦争の足音がすぐそこまで迫っていた。
染谷将太がサネオ役で主演を務め、兄ハジメをロックバンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸、サネオの妻となる女性ハマを夏帆が演じた。バウスシアター元館主・本田拓夫の著書「吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記」を原作に、2022年に逝去した青山真治監督があたためていた脚本を、青山監督の教え子でもある「はだかのゆめ」の甫木元空監督が引き継いで執筆し、メガホンをとって完成させた。大友良英が音楽を担当。

4月28日(月) 19:30
まつもと市民芸術館小ホール
1991年製作/100分/フランス
配給:Diggin’ ※DCP 2K上映
(C)1991 STUDIOCANAL
「アメリ」の大ヒットで知られるジャン=ピエール・ジュネが、盟友のマルク・キャロとの共同監督で1991年に発表した長編デビュー作。CMやミュージックビデオ、短編映画を手がけてきたジュネ&キャロによる、独創的な世界観の中で繰り広げられるブラックコメディ。
核戦争により荒廃した近未来のパリ。元ピエロの青年ルイゾンは、職を求めてある精肉店(デリカテッセン)にやってくる。アパート兼店舗の建物のなんでも屋として雇われたルイゾンは、住み込みで働き始め、一癖も二癖もあるアパートの住人たちと過ごす日々を送る。しかし、店の主人には、ルイゾンのような流れ者を殺しては肉にして売っているという、恐ろしい秘密があった。主人の娘ジュリーは、心優しいルイゾンに好意を抱き、父の魔の手から彼を救おうとするのだが……。セザール賞で脚本賞、新人監督作品賞、編集賞、美術賞の4部門を受賞し、シッチェス・カタロニア国際映画祭では監督賞、男優賞なども受賞。日本でも東京国際映画祭ヤングシネマ・コンペティション金賞を受賞するなど、各国で高い評価を得た。

4月29日(火 祝) 12:30
まつもと市民芸術館小ホール
足立正生監督アフタートーク予定
監督 脚本: 足立正生
出演:古舘寛治 杉田雷麟 中村映里子
2025年製作/110分
配給:太秦
(C)「逃走」制作プロジェクト2025
「赤軍 PFLP 世界戦争宣言」の足立正生が監督・脚本を手がけ、半世紀におよぶ逃亡生活の末に病死した東アジア反日武装戦線の元メンバー・桐島聡を描いたドラマ。元日本赤軍メンバーという経歴を持つ足立監督が、自身の半生と重ねあわせながら、桐島の苦悩と決意を描きだす。
社会運動が高揚していた1970年代の日本。新左翼過激派集団である東アジア反日武装戦線「さそり」のメンバー・桐島聡は、重要指名手配され逃亡の日々を送っていた。いつ逮捕されるかわからない緊張感のなかで日雇い仕事を転々とし、やがて「内田洋」という偽名で神奈川県藤沢市の工務店に住み込みで働くように。1960~70年代のブルースやロックを好む彼は、近所のライブバーに通い趣味を楽しむ一方で、かつての仲間たちの姿を思い浮かべては日本社会の欺瞞や凋落を見つめ続けていた。2024年、70歳となった彼は末期がんと診断され、病院のベッドで生死の狭間をさまよう。

4月29日(火 祝)
①10:30 ②16:00
まつもと市民芸術館小ホール
監督テレンス・マリック
出演マーティン・シーン
シシー・スペイセク
ウォーレン・ウォーツ
1973年製作/94分/アメリカ/DCP
配給:コピアポア・フィルム
アメリカ国立フィルム登録簿に記載されるなど、今やアメリカ映画史上の最重要作の一本と見なされている。
「天国の日々」「シン・レッド・ライン」のテレンス・マリック監督が1973年に発表した長編初監督作。1950年代末にアメリカで実際に起きた連続殺人事件を題材に、無計画な犯罪を重ねる若い男女の逃避行を、鮮烈かつ詩情ゆたかな映像で描きだす。
1959年、サウスダコタ州の小さな町。学校ではあまり目立たない15歳の少女ホリーは、ゴミ収集作業員の青年キットと出会い恋に落ちる。しかし交際を認めないホリーの父親をキットが射殺したことから、2人は当てのない逃避行の旅に出る。ツリーハウスで気ままに暮らしたり、金持ちの屋敷に押し入ったりと、無軌道な日々を送る2人。次々と人を殺していくキットの姿を、ただ見つめるだけのホリーだったが……。


5月4日(日)
まつもと市民芸術館小ホール
監督:チャン・ゴンジェ
出演: コ・アソン
チュ・ジョンヒョク
2024年製作/107分/韓国
配給:アニモプロデュース
(C)2024 NK CONTENTS AND MOCUSHURA INC. ALL RIGHTS RESERVED.
現代の韓国社会を舞台に、生まれ育った場所で生きづらさを感じる女性が新たな人生を模索する姿を描いたヒューマンドラマ。韓国の小説家チャン・ガンミョンが2015年に発表した小説「韓国が嫌いで」を原作に、「ひと夏のファンタジア」のチャン・ゴンジェが監督・脚本を手がけ、韓国の若者たちが直面している現実を映しだす。
ソウル郊外の小さな団地で両親や妹と暮らす28歳のケナは、大学卒業後に就職した金融会社に片道2時間かけて通勤している。学生時代からの恋人ジミョンは自分が就職したらケナを養うと言うが、ケナはそんな彼に苛立ちを募らせていく。しかしケナの母は、裕福な家庭で育ったジミョンが娘と結婚することを望んでいた。一方、ケナたちが住む団地は老朽化のため再開発が予定されており、母は転居先の購入費用もケナに頼ろうとしていた。このままでは幸せになれないと感じたケナは、すべてを手放してニュージーランドへの移住を決意する
筒井武文監督 東京芸術大学大学院映像研究科教授退官記念上映
東京造形大学在学中に習作『6と9』(1981)を手がけた後、長編処女作『レディメイド』(1982)を発表。フリーの助監督やフィルム編集 者を経て独立し『ゆめこの大冒険』(1986)を3年がかりで完成、現在に至るまで精力的に作品を発表する傍ら、東京藝術大学や映画美学校などで後進の育成にもつとめる。

自由なファンシィ
5月4日(日)
まつもと市民芸術館小ホール
筒井武文監督アフタートーク
監督:筒井武文
出演: 岩瀬亮 松平英子
2015年製作/115分/日本
配給:コムテッグ
美術大学の職員として働く田上千尋は、同棲中の恋人・大沢ゆかりとすれ違いの日々が続いていた。戸惑いを募らせた千尋はゆかりにプロポーズするも、返事を曖昧に濁されてしまう。ある日、千尋は親族にゆかりを紹介しようとするが、彼女の家が空っぽになっていることに気づく。慌てふためいてゆかりを捜し回る千尋は、友人たちから気分転換にと舞台劇の招待状を渡される。「自由なファンシィ」と題されたその舞台劇では、愛人と駆け落ちして夫に別れの手紙をつづるヒロインをゆかりが演じていたが、千尋はそのことを知らない。そして公演前日、秘密を抱える女とそれに翻弄される男の運命が動きだす。

バッハの肖像
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2009より
5月4日(日)
まつもと市民芸術館小ホール
監督: 筒井武文 撮影:芦澤明子、御木茂則 録音:鈴木明彦、森永泰弘
編集:山崎梓、大川景子
出演:ミシェル・コルボ、鈴木雅明、勅使川原三郎、タチアナ・ヴァシリエヴァ
ルネ・マルタン
2010年/120分 配給:コムテッグ (C)2015 筒井武文
勅使川原三郎の躍動する身体とその影、そしてタチアナ・ヴァシリエヴァによる無伴奏チェロ組曲が織りなす妖しくも官能的な舞台。ミシェル・コルボや鈴木雅明の情熱溢れる指揮による受難曲やカンタータ。それらを捉える冷静な画面の合間に映画作家自身のパッションが不意に噴出する瞬間が訪れる希有な音楽ドキュメンタリー。

光る川 予定
変更の場合あり
5月9日
まつもと市民芸術館小ホール

5月10日(土)
時間調整中
まつもと市民芸術館小ホール
井上淳一監督アフタートーク
監督 脚本:井上淳一
企画プロデュース:木全純治
プロデューサー:片嶋一貴
出演: 永瀬正敏 ミズモトカナコ
2014年製作/47分/日本
配給:ドッグシュガー
永瀬正敏が原案・主演を務め、東日本大震災の影響を受けた世界に生きる男と女の喪失と再生を描いた作品。
誰もいない廃墟のような街で、運河に流れ着いたゴミを拾い集める男。そこに1人の女が現れたことで、男の日常に変化が起こりはじめる。
“女”を演じるのは、「福田村事件」のミズモトカナコ。「戦争と一人の女」の井上淳一が監督・脚本を手がけ、後に「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」でも井上監督とタッグを組むシネマスコーレ支配人の木全純治が企画プロデュースを担当。ロックバンド「頭脳警察」のPANTAが主題歌を手がけた。現在は使われていない名古屋の中川運河で2013年末に撮影を行ない、完成から11年の時を経て2025年に劇場初公開。

解放
芋生悠liveパフォーマンス付
5月10日(土) 時間調整中
まつもと市民芸術館小ホール
監督 脚本 企画 プロデュース:芋生悠
出演: 芋生悠 小川未祐
2024年製作/22分/日本
配給:MomentumLabo.
(C)2025「解放」
芋生が初監督を務めた本作は、“身体の解放”をテーマに、自分がなぜ絵を描くのか見出だせない画家の女性を描いた短編。空間を生かしたインスタレーションの要素もあり、本編上映後に劇場の舞台でパフォーマンスが行われ、1つの作品として完成する

5月24日(土)
作品選定中
まつもと市民芸術館小ホール

アンデス先住民を描き続ける
ボリビアの映画製作集団
ウカマウ全作品一挙上映
詳細後日
5月30日~6月1日
松本市エムウイング6階ホール
ウカマウ集団とは
徐々に追加していきます。都合により変更の場合あります。ご了承下さい。