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ワン・ビン監督作品 『青春』全作上映
会場 松本市エムウイング
※各作品独立しています。全作ご覧にならなくても楽しめます。
※第1部の上映は終了致しました。
7月21日 (月 祝) 新作2本上映
第2部 ―苦― 10時30分 第3部 ―帰― 14時45分
下記から前売券お求めになれます

第1部「青春」に続き、長江デルタ地域の街・織里の縫製工場で働く若者たちの労働と日常を通して、同じ中国人でも都市部に住む人々は知らない、ひとつの世代の運命を浮かびあがらせていく。子ども服の街として知られる織里の縫製工場。ユンはミスを繰り返して仲間から呆れられ、もう働きたくない。ワンシャンは帳簿をなくしてしまい、社長に賃金は払えないと言われる。別の工場では、社長が全財産を持ち逃げしてしまった。やがて若者たちは春節を祝うため、それぞれの故郷へと帰っていく。
2024年製作/226分/フランス・ルクセンブルク・オランダ合作
配給:ムヴィオラ

前2作に続いて若き出稼ぎ労働者たちの日常を記録し、同じ中国人でも都市部に住む人々は知らない、ひとつの世代の運命を浮かびあがらせていく。春節の休暇が近づき閑散とする織里の縫製工場。わずかに残っていた労働者たちも、それぞれの故郷で春節を祝うため帰省する。休暇中に結婚式を挙げる者もいるが、故郷には仕事がない。ミンイェンの故郷である雲南は寒く、家の中にいても手がかじかんでしまう。やがて休暇が終わり、労働者たちは工場に戻ってくる。新たに雇われた若い世代の出稼ぎ労働者たちも加わり、工場には少年少女の幼い声が響く。
2024年製作/152分/フランス・ルクセンブルク・オランダ合作
配給:ムヴィオラ

●『カニバイシュ』
7月11日(金) 19:30 BD
下記から前売券お求めになれます
★『アブラハム渓谷<完全版>』
7月19(土) 日 17:10 DCP
下記から前売券お求めになれます
●『夜顔』(日)7月20日 18:30 BD
下記から前売券お求めになれます
●『訪問、あるいは記憶、 そして告白』 7月20 日(日)19:50 BD
下記から前売券お求めになれます
●『絶望の日』 8月1日(金) 19:00 BD
下記から前売券お求めになれます
●松本市エムウイング6階ホールにて上映
★まつもと市民芸術館小ホールにて上映
提供:キングレコード 配給・宣伝:プンクテ

カニバイシュ
『過去と現在 昔の恋、今の恋』(1972)以来、オリヴェイラ作品の⾳楽を担当したジョアン・パエスと共に作られたオペラ・ブッファ(喜劇的なオペラ)映画。厳粛な雰囲気に満ちた貴族たちの晩餐会は、やがて驚愕の展開を⾒せる。⼈間、動物、機械などあらゆる境界が侵犯し、奇想天外なユーモアが炸裂する怪作。
監督・脚本:
マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:マリオ・バローゾ
出演:ルイス・ミゲル・シントラ
レオノール・シルヴェイラ
1988年製作/99分

アブラハム渓⾕<完全版>
フロベール「ボヴァリー夫⼈」をポルトガル⽂学の巨匠アグスティナ・ベッサ=ルイスが翻案し、原作を執筆。⾔葉、映像、そして⾳楽それぞれが⾃律しながら完全に調和する “⽂芸映画”の最⾼峰。男性的な世界/権⼒に詩的な想像⼒抵抗する⼥性、主⼈公エマの苦悩。ディレクターズ・カット版とも⾔える、本来の姿でスクリーンに蘇る。
監督・脚本:
マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:マリオ・バローゾ
出演:レオノール・シルヴェイラ
セシル・サンス・ド・アルバ
1993年製作/203分)

夜顔
1967 年のルイス・ブニュエル監督作『昼顔』の登場⼈物たちの38年後を描く。パリで偶然にも再会したアンリとセブリーヌ。アンリは過去の真実を打ち明けるという⼝実でセブリーヌとの⾷事の約束を取りつけるが……。ミシェル・ピコリが再びアンリ役で登場。⼀⽅、カトリーヌ・ドヌーブが演じたセブリーヌにはビュル・オジエが扮する。
監督・脚本:
マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:サビーヌ・ランスラン
出演:ビュル・オジェ
ミシェル・ピコリ
2006年製作/69分

訪問、あるいは記憶、
そして告⽩
映画製作の借⾦を返済するために、
⻑きにわたって過ごしたポルトの⾃
宅を⼿放さざるを得なくなったオリヴェイラが、1982年に制作した⾃伝的な作品。撮影以後、⾃らの死後に
発表するように⾔づけてシネマテーカ・ポルトゲーザに預けられていたが、2015年5⽉、⽣まれ故郷のポル
トに続いてリスボンで上映された。
監督、脚本:
マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影監督:エルソ・ロック
出演:マノエル・ド・オリヴェイラ
1982年製作/68分

絶望の⽇
19世紀ポルトガル文学を代表する小説家カミーロ・カステロ・ブランコの最後の日々を映画化したドラマ。ブランコの手紙や調書、新聞記事などを基にオリベイラ監督が脚本を手がけ、ブランコの生家を舞台に、葛藤と苦悩の末に拳銃自殺を遂げるまでの姿を描きだす。
監督・脚本・台詞:
マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:マリオ・バローゾ
出演:テレーザ・マドルーガ
マリオ・バローゾ
1992年製作/77分


夏休みの映画館2025
活動大写真
ロイドの要心無用
7月18日 19:00
まつもと市民芸術館小ホール
活動写真弁士 片岡一郎さん
ピアノ演奏 上屋安由美さん
1923年 (大正12年)
米・パテー作品【67分】
監督/サム・テイラー
フレッド・ニューメイヤー
出演/ハロルド・ロイド
ミルドレッド・デイヴ
子ども券 500円
大学生(予備校生・各種専門学校生含む)当日券のみ
セット券 1500円
おとな1名+こども1名(当日券のみ)
※おとな1名ごとに1000円、こども(大学生以下)1名ごとに500円追加。
当日一般名様1,800円
前売券(一般のみ まつもと市民芸術館/『teket』teket.jpにて発売。
下記からteketサイトでお求めになれます。
株式会社アイ・ヴィー・シーのサイトで淀川長治さんの楽しいロイドの紹介が読めます。
https://ivc-tokyo.co.jp/yodogawa/yodo0044

7月19日(土) 12:30
まつもと市民芸術館小ホール
下記から前売券お求めになれます
アフタ-トーク
ゲスト登壇 ほたるさん
オンライン 真喜屋力監督
1950年に建てられ、地域文化の中心としての役割を担った沖縄の首里劇場は、やがて映画が斜陽産業となる中、成人映画専門館となる。3代目館長の金城政則は老朽化した劇場を20年近く守り続け、2021年には名画座へと転身させるが、その翌年にガンのため急逝、劇場は閉館することになった。解体の日を静かに待つ劇場に足を踏み入れた写真家の石川真生は、建物に染みついた人々の記憶や気配をフィルムに焼きつけようと試行錯誤を繰り返していく。
監督 制作 撮影 真喜屋力(「パイナップルツアーズ」)
出演 石川真生 金城政則 牧瀬茜 ほたる
2024年製作/90分

『短編集 さりゆくもの』の中かから
『いつか忘れ去られる』
ほたる監督作品のみ
『劇場が終わるとき』と
2本立て同時上映致します。
7月19日(土) 12:30
まつもと市民芸術館小ホール

7月19日(土)
①10:30 ②15:30
まつもと市民芸術館小ホール
下記から前売券お求めになれます
レイキャビクの美術大学に通うウナには、ディッディという大切な恋人がいる。しかし彼には遠距離恋愛をしている長年の恋人クララがいるため、ウナとの関係は周囲に隠している。ある日、ディッディはクララに別れを告げにいくと家を出るが、その途中で事故に巻き込まれ帰らぬ人となってしまう。誰にも真実を語ることができないまま、愛する人を失った悲しみをひとり抱えるウナの前に、何も知らないクララが現れる。第75回ベルリン国際映画祭でヨーロッパ・シューティングスター賞を受賞。
第77回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニング作品
2024年製作/80分/アイスランド・オランダ・クロアチア・フランス合作
配給:ビターズ・エンド

絶望の日
8月1日(金) 19:00
松本市エムウイング6階ホール
下記から前売券お求めになれます
19世紀ポルトガル文学を代表する小説家カミーロ・カステロ・ブランコの最後の日々を映画化したドラマ。ブランコの手紙や調書、新聞記事などを基にオリベイラ監督が脚本を手がけ、ブランコの生家を舞台に、葛藤と苦悩の末に拳銃自殺を遂げるまでの姿を描きだす。
監督・脚本・台詞:マノエル・ド・オリヴェイラ 撮影:マリオ・バローゾ
出演:テレーザ・マドルーガ マリオ・バローゾ 1992年製作/77分

東京裁判
8月2日 10時
松本市エムウイング6階ホール
監督:小林正樹
ナレーター:佐藤 慶
音楽:武満 徹
指揮:田中信昭
演奏:東京コンサーツ
企画・製作・提供:
講談社 東京裁判
配給:太秦 協力:芸游会
1983年/277分(C)講談社2018
再び戦争の時代に向かうのか、80年の時を経て、私たちに問いかけてくる。
“東京裁判”と呼ばれ、戦後日本の進路を運命づけた極東国際軍事裁判。
太平洋戦争敗戦後の1946年(昭和21年)、市ヶ谷の旧陸軍省参謀本部にて開廷された裁判の模様を、判決から35年の後の1983年(昭和58年)に公開された日本映画史上に残るドキュメンタリーの傑作。アメリカ国防総省によって撮影された50万フィートに及ぶ膨大な記録フィルムをもとに、『人間の條件』『切腹』の名匠、小林正樹監督が5年の歳月をかけて編集、制作した巨編が、平成の終わりと新しい時代の幕開け2019年に4Kフィルムスキャン、2K修復版によるデジタルリマスターで鮮やかに蘇った。昨夏、最後の劇場公開を行ったが、再上映を望む多くの声を受け、戦後80年、世界が戦争に揺れる今夏も再び劇場に蘇る!

8月23日 10時30分
松本市エムウイング6階ホール
監督 五百旗頭幸男
2025年製作/101分/配給:東風
「はりぼて」「裸のムラ」といった政治ドキュメンタリー作品を手がけてきた五百旗頭幸男監督が、能登半島の中央に位置する石川県穴水町を取材したドキュメンタリー。
人口が7000人を下回り、若者と高齢者の数がともに減りゆく「人口減少の最終段階」に入った石川県穴水町。元中学校教諭の滝井元之さんは2020年から手書きの新聞「紡ぐ」を発行し、利益誘導型の政策や町の未来に警鐘を鳴らし続けてきた。五百旗頭監督ら石川テレビのクルーたちは、市井からのまなざしにローカルメディアの存在意義を重ねながら、惰性と忖度がはびこる役場と町議会のいびつな関係を浮き彫りにしていく。
そして2024年の元日、能登半島地震が発生。カメラは思わぬ事態に見舞われた町と人々の営みをつぶさに見つめる。やがて五百旗頭監督は、まことしやかに囁かれる穴水町最大のタブーに切り込んでいく。


夏休みの映画館2025
楽しい2本立て上映
8月23日 (土) 13:30
松本市エムウイング6階ホール
下記から前売券お求めになれます
パンダコパンダ
竹やぶの一軒屋にたった一人で住んでいた少女ミミ子。小学生ながらしっかり者のミミ子が買い物から帰ってくると小さな子パンダのパンちゃんが庭にいた。さらにその親のパパンダも現れる。ミミ子に父親がいないことを知ったパパンダは自分が父親代わりになると言い、ミミ子はパンちゃんの母親になると決める。こうして2頭はそのままミミ子と暮らすことになり、奇妙で楽しい新生活が始まった。
原案・脚本・画面設定:宮崎 駿 演出:高畑 勲 1972製作 35分 © TMS

楽しい2本立て上映
パンダコパンダ 雨ふりサーカス
『パンダコパンダ』に続けて上映致します。
毎日楽しく暮らしているミミちゃんとパパンダとコパンダのもとに、サーカスからトラちゃんがやってきた。ミミちゃんは、トラちゃんをはじめサーカスの人々と仲良くなり、サーカスに招待された。ところがその夜はものすごい雨。朝、起きるとあたりは一面、洪水のため湖のようになっていた。そして、サーカスの動物たちが水のため困っていることを知ったミミちゃんとパパンダとコパンダは、ベットをボートにして、動物たちの救出に向かった。
原案・脚本・画面設定:宮崎 駿 演出:高畑 勲 1972製作 39分 © TMS
子ども券 500円 大学生(予備校生・各種専門学校生含む)当日券のみ
セット券 1500円 おとな1名+こども1名(当日券のみ)
※おとな1名ごとに1000円、こども(大学生以下)1名ごとに500円追加。
当日一般名様1,800円
前売券(一般のみ まつもと市民芸術館/『teket』teket.jpにて発売。

セロ弾きのゴーシュ の上映
とチェロ(セロ)の
ミニコンサート
8月24日 (日) 13:30
松本市エムウイング6階ホール
下記から前売券お求めになれます
ちいさな町の楽団でチェロ(セロ)を弾くゴーシュ。うまく弾けず、楽長に怒られてばかり。ある夜、ゴーシュの家に演奏を聞かせてほしいと、ネコがやってきます。それから、カッコウ、子だぬき、野ネズミの母子が次々やってきて・・・。宮沢賢治の名作が動き始めます。
監督高畑 勲 1982年製作 63分 協力:アニドウフィルム©オープロダクション

チェロ(セロ)演奏
村上曜【むらかみよう】さん
3歳からヴァイオリンを始め15歳でチェロに転向。チェロを荻原ミナ、田中賢治、中山由佳理、宮城健、Myra Chauhin、Lowri Blake各氏に師事。バロック・チェロをMyra Chauhin、Alison McGillivray、懸田貴嗣各氏に師事。世界的なバッハ研究家John Butt氏率いるDunedine Consortに三年間エキストラ奏者として参加していた他、オーケストラや室内合奏団への出演も多く、これまでにグラスゴー音楽祭、エジンバラ音楽祭、ウンブリア音楽祭、原村古楽祭、高松国際古楽祭等に出演している。西洋音楽の本来の在り方であった〈思想としての音楽〉の伝統に立ち返るべく、哲学的な演奏理念の実践を追求しており、全都道府県でバッハの無伴奏組曲の全曲演奏会を完遂することを生涯の目標のひとつとしている。英国の王立音楽検定にてディプロマ(チェロ演奏)取得。京都大学、グラスゴー大学卒業。『新しく開かれたオーケストラ』(道和書院)、『弦楽器の音程』『チェロのヴィブラート』『ミーメーシス理論に基づく演奏のための音楽美学』(KDP出版)等、著書・訳書多数。松本・小淵沢・東京でチェロを教えています。お問い合わせはお気軽にどうぞ。
子ども券 500円 大学生(予備校生・各種専門学校生含む)当日券のみ
セット券 1500円 おとな1名+こども1名(当日券のみ)
※おとな1名ごとに1000円、こども(大学生以下)1名ごとに500円追加。
当日一般名様1,800円
前売券(一般のみ まつもと市民芸術館/『teket』teket.jpにて発売。

8月23日(土)~24日(日)
松本市エムウイング6階ホール
ルネ・ラルー René Laloux
(1929.7.13~2004.3.14)
1929年7月13日、フランス・パリ生まれ。デッサン、絵画、彫刻に打ち込んだ後、銀行勤務、兵役を経て、再び芸術の世界へ。1964年にローラン・トポールと共同で作った短編アニメーション『かたつむり』が絶賛、各地の映画賞を受賞。この短編の製作中に、長編映画の監督のオファーを受け、『ファンタスティック・プラネット』が完成し、第26回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。その後、『時の支配者』『ガンダーラ』と寡作ながらも後世に語り継がれる作品を生み出した。

8月23日(土)①15:15 ②19:50
24日(日)①15:30
松本市エムウイング6階ホール
1973年/フランス=チェコスロヴァキア/72分
監督・脚色:ルネ・ラルー原画・脚色:ローラン・トポール
©1973 Les Films Armorial – Argos Films
地球ではないどこかの惑星で、真っ青な肌に赤い目をした巨人ドラーグ族と、彼らに虫けらのように虐げられる人類オム族の、種の存続をかけた決死の闘いを描く―。フレンチSFのパイオニアであるステファン・ウルの原作「Oms en série」をもとに、ブラックユーモア溢れる幻想的な画風のアーティスト ローラン・トポールが4年の歳月をかけて原画デッサンを描き、<切り絵アニメーション>という手法でルネ・ラルーが映画化。
第26回カンヌ国際映画祭 審査員特別賞受賞

8月23日(土) 16:45
24日(日) 16:55
松本市エムウイング6階ホール
1982年/フランス=ハンガリー/78分
監督:ルネ・ラルー
設定:メビウス ストーリーと脚色:ルネ・ラルー、メビウス
(C)1982 CITE FILMS - TF1 Film Producti
砂漠の惑星ペルディッド星で、巨大なスズメバチに襲われ父を亡くした少年ピエルは、天涯孤独の旅をつづけていた。父から託された最新式のトランシーバー・マイクで、父の友人ジャファーたちに助けを求めるが、ジャファーたちは恐るべき惑星に囚われの身となってしまう―。ルネ・ラルーが、再びステファン・ウルの「ペルディッド星の孤児」を元に、バンド・デシネの巨匠メビウスの協力を得て制作した。メビウスは、キャラクターデザインから、衣装、宇宙船、背景、色彩の設定、ストーリーボードの作成を担っている。

8月23日(土) 18:15
24日(日) 18:30
松本市エムウイング6階ホール
1987年/フランス=北朝鮮/83分
監督・脚色:ルネ・ラルー 原作:ジャン=ピエール・アンドルヴォン
脚本:ラファエル・クリュゼル
(C)1987 COL-IMA-SON – France 2 Cinéma – TF1 STUDIO
平和と悦楽の未来世界“ガンダーラ”では人々と動物が平穏に暮らしていたが、突如、レーザーですべてのものを石化してしまう機械人間メタルマンの攻撃にあう。ガンダーラの指導者たちは勇者シルバンを捜査に向かわせ、メタルマンを操っていたのは“ガンダーラ”の科学者がかつて生み出した人工生命体であることを突き止める―。SFイラストレーターのフィリップ・カザがキャラクターデザインを担当し、音楽は『イングリッシュ・ペイシェント』『リプリー』等も手掛けたガブリエル・ヤレド。

8月24日 10時30分
松本市エムウイング6階ホール
アフタートーク
松原文枝監督
寺沢秀文さん
(満蒙開拓平和祈念館 館長)
監督: 松原文枝
2025年製作/99分/G/日本
配給:太秦
80 年前の戦時下、中国はるか満洲の地に渡った満蒙開拓団。日本の敗戦が色濃くなる中で、
ソ連軍が侵攻。守ってくれるはずの関東軍は敗走し、開拓団は過酷な状況に追い込まれた。
その最後は集団自決を選択した開拓団もあれば逃避行中に行き倒れた者も多かった。
岐阜県の黒川開拓団は、生きて日本に帰るために、敵であるソ連軍に、助けを求めた。その見返りに若き女性たちを性の相手として差し出したのだ。 帰国後、女性たちを待ち受けてたのは、労いどころか謂れのない差別と偏見だった。
心に傷を負った女性たちの声はかき消され、この事実は長年伏せられてきた。
だが、黒川の女性たちは手を携えた。
女性の尊厳を守るため、そして犠牲の史実を封印させないために――。

作品選定中
8月29日
松本市エムウイング6階ホール

9月5日(金)~6日(土)
松本市エムウイング6階ホール
すべてが劇場初公開!
社会が見過ごしてきた、今この瞬間を生きる人々の声に耳を傾ける—
ショーン・ベイカー監督の貴重な初期4作品を一挙上映
iPhoneでの全編撮影に挑戦した『タンジェリン』(2015)で話題を呼び、貧困層の日常を6歳の少女の瞳を通して描く『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(17)、元ポルノスターの男が再起を目指す姿を追った『レッド・ロケット』(21)、そして『ANORA アノーラ』(24)で第77回カンヌ国際映画祭<最高賞>パルムドールを受賞したほか第97回アカデミー賞®作品賞含む最多5部門を受賞し、インディペンデント映画のもつ無限の可能性を世界へと示し続けてきたショーン・ベイカー。
ケン・ローチやダルデンヌ兄弟といった巨匠から大きな影響を受けながら、偏見や差別にさらされる立場にある人々を内側からありのままに描き出す独自のスタイルを確立し、移民、セクシャルマイノリティ、セックスワーカーなどへと光をあてる。人々の境遇や暮らしに正面から向き合いながら常にユーモアも忘れないその姿勢は、初期監督作品からブレることなく貫かれていた。
本特集では、長編デビュー作から現在地へとショーン・ベイカーが歩んだ軌跡を辿る、日本初公開の貴重な4作品を上映。そこにある「生きた声」を聴き、暖かい眼差しで掬い上げた作品群は、異なる世界や文化を知ること、そして他者への想像力をもつことの尊さを改めてわたしたちに教えてくれる。
ショーン・ベイカー 初期傑作選
提供・配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム

ショーン・ベイカー 初期傑作選
9月5日(金) 19:30
松本市エムウイング6階ホール
Take Out|87分/ 2004
監督・脚本:ショーン・ベイカー、ツォウ・シンチン
撮影:ショーン・ベイカー
出演:チャールズ・チャン、エング・フア・ユー、ワン・ザイ・リー
© CreFilm. All Rights Reserved
密入国業者への多額の借金を抱えながら、ニューヨークの中華料理屋で配達員として働く不法移民の青年の1日を捉えた長編第二作目。徹底した社会派リアリズムのスタイルで、マンハッタンに暮らす移民たちの厳しい日々を浮き彫りにする。

ショーン・ベイカー 初期傑作選
9月6日(土)
①10:30 ②16:00
松本市エムウイング6階ホール
Starlet|103分/2012
監督:ショーン・ベイカー
脚本:ショーン・ベイカー、クリス・ベルゴーク
撮影:ラディウム・チャン
出演:ドリー・ヘミングウェイ、ベセドカ・ジョンソン、ジェームズ・ランソン
© 2012 STARLET FILMS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
女優志望のジェーンは、愛犬のチワワといつも一緒。ある日ガレージセールで購入したポットに大金が入っていることに気づく。ポットの持ち主である老婦人とジェーン、歳の離れた女性二人の心の交流を生き生きと描くユーモラスな感動作。

ショーン・ベイカー 初期傑作選
9月6日(土)
①12:30 ②17:55
松本市エムウイング6階ホール
Prince of Broadway|100分/2008
監督:ショーン・ベイカー
脚本:ショーン・ベイカー、ダレン・ディーン
撮影:ショーン・ベイカー
出演:プリンス・アドゥ、カレン・カラグリアン、エイデン・ノエシ
© CreFilm. All Rights Reserved
ニューヨークのストリートで偽ブランド品を売って生計を立てるラッキーの元へ、かつての恋人が存在すら知らない”息子”を連れてきたことで全てが一変する。いきなり”パパ”になった黒人青年と幼い子供、それを取り巻く人間模様をチャーミングに描く。

ショーン・ベイカー 初期傑作選
特別上映
9月6日(土)
①14:20 ②19:45
松本市エムウイング6階ホール
Four Letter Words|82分/2000
監督・脚本:ショーン・ベイカー 撮影:サム・セルバ
出演:デイヴィッド・アリ、ヘンリー・ベイリン、フレッド・バーマン
© CreFilm. All Rights Reserved
ある真夏の夜のパーティーで酔っ払い、戯れ、いさかいを起こす若者たちを描いた長編デビュー作。アメリカ郊外に暮らす男子大学生たち特有の生々しい会話が飛び交う。リチャード・リンクレイター作品などを彷彿とさせる青春のポートレートに、ベイカーの鋭い観察眼が光る。

作品選定中
9月12日~13日
松本市エムウイング6階ホール

9月21日 10:30
松本市エムウイング6階ホール

9月21日 13:00
松本市エムウイング6階ホール

作品選定中
9月26日
まつもと市民芸術館小ホール

9月27日 時間調整中
まつもと市民芸術館小ホール

山形国際ドキュメンタリー映画祭2023/Double Shadows/二重の影部門で
一番話題になった作品がコレ
9月27日(土) 時間調整中
28日(日)
まつもと市民芸術館小ホール
監督・編集 :
アシュレイ・セイビン デイヴィッド・レッドモン
アメリカ/2023年/
英語、韓国語、イタリア語/88分
© Carnivalesque Films 2023
配給:ラビットハウス、ミュート
1980年代からアメリカ・ニューヨークのイーストビレッジ(ニューヨークのボヘミアと呼ばれ、カウンターカルチャー運動の中心地)に実在したレンタルビデオショップ「キムズビデオ」の55,000本にも上る唯⼀無⼆なレアビデオ・コレクションの⾏⽅を追ったドキュメンタリー映画『キムズビデオ』。
前半はドキュメンタリーだが、途中からはふたりの監督と映画の“精霊”たちによって、ある種の意図的な創作物語へと発展していく。
映画は56作品の世界のあらゆる映画から映像を引用し、後半の映画の“精霊”たちの出現に説得力を持たせ、未だかつて見たことのないタイプの映画愛と情熱に満ち溢れた傑作となった。

9月27日 ①10:00
9月28日 ①10:00
まつもと市民芸術館小ホール
監督:ヤクブ・ピョンテック
出演: アレクサンダー・ガジェヴ
レオノーラ・アルメリーニ
エヴァ・ゲヴォルギヤン
ラオ・ハオ
ミシェル・カンドッティ
マルチン・ヴィエチョレク
2023年製作/89分/ポーランド
配給:コピアポア・フィルム
©Pianoforte
5年に1度、ショパンの出身国であるポーランドのワルシャワで開催されているショパン国際ピアノコンクール。スタニスラフ・ブーニン、マルタ・アルゲリッチら多くの名だたるピアニストを輩出し、出場を果たすだけで名誉なこと、入賞すればその後の成功が約束される随一のコンクールとあって、世界中の若きピアニストたちが頂点を目指す憧れのステージ。本作は反田恭平さんと小林愛実さんの日本人ふたりが入賞するという快挙を成し遂げた2021年の第18回大会をクローズアップ。コロナ禍のため1年延期となったこの大舞台に臨む6人の出場者にスポットをあて、彼らの情熱を余すところなく映し出す。奇しくも今年2025年はコンクール開催年。世界各地が盛り上がる中、その決定版が今、幕を開ける。

敗戦80年 アンコール上映
野火
9月28日(日) 11:45
まつもと市民芸術館小ホール
監督主演:塚本晋也
出演: リリー・フランキー 中村達也
森優作
2014年製作/87分
配給:海獣シアター
【塚本監督からのコメント】
10年目の「野火」を超え、11年目、戦後80年の「野火」になります。 10年もの間、毎年終戦記念日のころに上映を続けてくださった映画館の皆さま、そして劇場に お越しくださった皆さまに心より感謝を申し上げます。 戦後70年の年は、日本が戦争に近づいているという恐怖心があり、上映を始めましたが、それ から10年、今は世界が恐ろしい事態に近づいているのでは、と心配です。 戦争をわれわれ一般人の目線で描いた「野火」、これからご覧になる方も、すでにご覧になった 方も、肌感覚で戦争を思い出していただきたく、ぜひ劇場でこの映画を体験していただきたいと 思います。 今年でいったんこれまでの形での上映は終了しますが、今の世界の状況にあって、「野火」の上 映自体は今後も続けたく、あらたな場を求めていきたいと思っています。もちろんこれまでお世 話になった劇場さんも状況が許されるとき引き続きお願いしたい所存です。 ここまでほんとうにありがとうございました。 それでは戦後80年の「野火」、よろしくお願いします。 塚本晋也
徐々に追加していきます。都合により変更の場合あります。ご了承下さい。