5月3日、5月4日

 

特集上映「ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!」

エミ-ル・クストリッツァ監督特別選抜3作品

 

1954年旧ユーゴスラヴィアのサラエボ(現在はボスニア・ヘルツェゴビナの首 都)生まれ。父は役人で裕福な家庭に育ったがサッカーとロックに明け暮れ、 見かねた両親によってチェコのプラハ国立映画学校に留学させられる。最初は さほど映画に興味はなかったが同校で才能を開花させ、81年に発表した初長 編『ドリー・ベルを覚えてる?』でヴェネチア映画祭新人監督賞を受賞し、鮮烈 なデビューを飾る。二作目の『パパは、出張中!』(85)で早くもカンヌ映画祭で パルム・ドールに輝き、以後新作を発表する度に国際的な映画祭で主要賞を獲 得。奇想天外な着想と唯一無二の映像感覚で傑作を連打する欧州最大の映画 作家。現在は“イタリアの名花”モニカ・ベルッチ(『007/スペクター』)が主演 し、クストリッツァ本人が共演する最新監督作『ON THE MILKY ROAD』(原 題)が待機中。セルビアを代表する映画監督である。

 カンヌ映画祭監督賞受賞

 

『ジプシーのとき』

5月3日(火・祝)10:00〜

    4日(水・祝)12:30〜

松本市中央公民館Mウイング6階ホ-ル 上映終了

 

1989年 カラー 142

デジタル・リマスター版

 

『パパは、出張中!』(85)でカンヌに旋風を巻き起こしたクストリッツァが、4年ぶり に発表した叙情詩的大作。ジプシーたちが居住するユーゴのとある小さな村。祖母か ら不思議な魔法を授けられた少年ペルハンは、あくどいジプシーのアーメドに騙され て――。ヨーロッパ中を放浪したジプシーの日常生活を、ひとりの青年の成長記とし て描いた本作は、いかなる束縛からも自由で、本能のままに生きる人物像を好んで描 く監督の作家的傾向が窺い知れる。尚、この作品はジプシーの言葉“ロマ語”によっ て撮られた最初の映画といわれている。ゴラン・ブレゴヴィッチによる音楽は今も聴く 者の耳を離さない。

カンヌ映画祭パルム・ドール受賞

『アンダーグラウンド』

5月3日(火・祝)13:00〜

      4日(水・祝)15:30〜

松本市中央公民館Mウイング6階ホ-ル 上映終了

1995年 カラー 171

デジタル・リマスター版

『黒猫・白猫』

5月3日(火・祝)16:30〜

  4日(水・祝)10:00〜

松本市中央公民館Mウイング6階ホ-ル  上映終了

 

1998年 カラー 129分 デジタル