各作品 タイトルをクリックすると作品の公式サイトになります。

ラウラ・シタレラ監督特集

響きあう秘密

 

9月13日(土)

松本市エムウイング6階ホール

 

<ラウラ・シタレラ

        Laura Citarella

1981年、ブエノスアイレス州ラプラタに生まれる。ブエノスアイレス映画大学の監督コースを卒業。2005年より、マリアノ・ジナス、アレホ・モギシャンスキー、アグスティン・メンディラルスとともに映画製作会社エル・パンペロ・シネの一員となる

 

エル・パンペロ・シネ常連の役者やスタッフとシタレラが作り上げたこのサーガでは、個々の作品の謎めいた魅力がきらめきつつ、すべての物語が奇跡的に連動していきます。『トレンケ・ラウケン』を見る前に、シタレラたちが織りなす壮大な世界の秘密にもっと近づいてみませんか。

 

オステンデ

9月13日(土)

①13:30  ②19:00

 

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56212

 

 

監督:ラウラ・シタレラ 出演:ラウラ・パレーデス  フリアン・テジョ

2011年/アルゼンチン/85

ラジオのクイズコンテストの懸賞で、ブエノスアイレス近郊オステンデのホテルを訪れたラウラ。だがリゾートはシーズンオフ。後から合流する彼氏を待つ間、彼女は2人の若い女を連れた中年男を観察しはじめる。男の奇炒な態度に好奇心をくすぐられ、密かにくり広げられているかもしれない中年男をめぐる物語を解き明かそうと想像をふくらませてゆくが。ヒッチコックやロメールへ目配せをしつつ、日常に潜むフィクションにのめり込む女性を描いた監督デビュー作。シタレラは『トレンケ・ラウケン』に連なるサーガの一篇であり、異なる世界にいる同じ登場人物の物語だと語っている。

 

ドッグ・レディ

9月13日(土)  15:20

 

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56216

 

 

 

監督:ラウラ・シタレラ 出演:ペロニカ・ジナス フリアナ・ムラス

2015年/アルゼンチン/98

ひとりの女性がたくさんの犬に囲まれて、平原を横切っていく。 彼女はブエノスアイレス郊外の空き地に自らの手で建てた小屋で、10匹の犬とともにひっそりと暮らしている。金も使わず、言葉も喋らず、社会からはみ出たような謎の女。だが無秩序に肥大化した大都市の周縁には、彼女のような謎が謎のままで存在できる世界が広がっている。狩りに出て、食事をし、水辺を眺め、やがて死ぬ。そんな原初的な自由が許された世界の、彼女は名もなき観察者なのかもしれない。主人公を演じるのはエル・パンペロ・シネのマリアノ・ジナスの姉ベロニカ・ジナス。ベロニカの発案を彼女とシタレラが共同監督した作品。

 

詩人たちはフアナ・

ビニョッシに会いに行く

9月13日(土) 17:10

 

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56217

 

 

監督:ラウラ・シタレラ メルセデス・ハルフォン

出演:マルティン・ロドリゲス マルセリーナ・ハルマ

2019年/アルゼンチン/98

フアナ・ビニョッシという詩人が死んだ。彼女の詩を世に遺したいと願う若い詩人メルセデス・ハルフォンは、ラウラ・シタレラたちとビニョッシについての映画を作ることにする。遺品を整理しながらビニョッシの詩に向き合う女性たち。プロットもなくはじまったこのプロジェクトは、彼女たちが予想だにしなかった複雑で繊細なものへと進化していく。『トレンケ・ラウケン』と同時期に制作された今作では、アレクサンドラ・コロンタイや書物への書き込みといった共通のエピソードが語られ、シタレラ作品の最重要テーマである「共同体への希求」が、軽やかに切実に記録されている。

 ヴィターリー・カネフスキー

トリロジー

 

 9月20日(土)

松本市エムウイング6階ホール

 

1990年、映画の表舞台に彗星の如く現れた54才の新人監督、ヴィターリー・カネフスキー。『大人は判ってくれない』と並び称される少年映画の金字塔『動くな、死ね、甦れ!』でカンヌ国際映画祭カメラドール(新人賞)に輝き驚愕のデビューを果たした彼は、その続編『ひとりで生きる』でカンヌ国際映画祭審査員賞受賞。そして3作目となる初のドキュメンタリー『ぼくら、20世紀の子供たち』は、ソ連解体後の混沌としたロシアで社会から弾き出されたストリート・チルドレンたちの生きる姿や心の内をありのままに映し出し、世界に衝撃を与た。この3部作は、自身もストリート・チルドレンで不良少年だった監督の経験をもとに撮られたものであり、フランソワ・トリュフォー作品におけるアントワーヌ・ドワネルのように、主人公ワレルカを演じるパーヴェル・ナザーロフと彼の守護天使ガリーヤ/ワーリャを演じるディナーラ・ドルカーロワを追った3部作でもある。映画と出会った悪童が起こした奇跡は、人生を揺るがす作品として人々の中で生き続けるーー。 

 

動くな、死ね、甦れ!

 

9月20日(土)

①13:00  ②19:00

 

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56413

 

 

監督・脚本:ヴィターリー・カネフスキー

出演:パーヴェル・ナザーロフ ディナーラ・ドルカーロワ

1989年/ソビエト/104分 

 

舞台は第⼆次⼤戦直後、収容所地帯と化したソ連の炭鉱町。貧困、 暴⼒、脅し、殺⼈…⼤⼈でさえ⾃分を守ることで精⼀杯な世の中 を、危うげながらも逞しく⽣きる12才の少年ワレルカ。スケート 靴の盗難騒動や、学校のトイレにイースト菌を⼊れたり、機関⾞を 転覆させたりなど、彼の引き起こす無垢な、しかし、やってはなら ない悪さは、⺟親への反発と相まって次第にエスカレートしてい く。そんな彼の前に、守護天使のように現れては、危機を救ってく れる幼馴染の少⼥ガリーヤ。⼆⼈に芽⽣えた淡い想いは次第に呼 応していくが、やがて運命はとんでもない⽅向へ転じていくのだった…。

 

ひとりで⽣きる

 

9月20日(土) 15:00~

 

 下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56414

 

 

監督・脚本:ヴィターリー・カネフスキー

出演:パーヴェル・ナザーロフ ディナーラ・ドルカーロワ

1991年/フランス・ロシア/100

15 才になったワレルカは、少年期に別れを告げようとしていたが、⼤⼈たちの世界はますます悲劇的な様相を呈し、ワレルカにとって唯、ガリーヤの妹ワーリャと緒にいる時だけが落ち着く時だった。そんな中、ある事件をきっかけに学校を退学になったワレルカは、ワーリャの思いをよそに、ひとりで町を出る。故郷や家族と離れ、ひとりできるワレルカ。⼀⽅、残されたワーリャは返事の来ないワレルカへの⼿紙を送り続け・・・。随所に幼さをせながら、⼤⼈へと成していく少年の微妙な景を事にスクリーン上で開花させた抒情溢れる傑作。

 

ぼくら20世紀の供たち

 

9月20日(土) 17:00~

 

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56415

 

 

 

 

監督:ヴィターリー・カネフスキー 

出演:パーヴェル・ナザーロフ    ディナーラ・ドルカーロワ

1993年/フランス/83分 

 

国際的な評価を得たカネフスキーが次にカメラを向けたのは、社会体制が崩壊したロシアの都市に巣くうストリート・チルドレたち。彼は、取材の最後に「何か歌を歌ってくれないか」と供たちに要望する。窃盗、強奪、売春、そして殺…残忍性をエスカレートさせていく彼らの裏側に傷つきやすい感受性をるカネフスキー。やがてカメラは、思わぬ場所でワレルカの影を残したパーヴェル・ナザーロフの姿を捉える。そして、2本の映画で共演したのち、全く異なる⼈⽣を歩み成していったパーヴェルとディナーラが再会を果たす。

 

 

ウナイ 

透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう

 

 

9月21日  10:30

松本市エムウイング6階ホール

 

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56210

 

監督 平良いずみ

2025年製作/106

配給:太秦

 

2016年、沖縄県は県民45万人に供給する水道水に化学物質PFAS(有機フッ素化合物)が含まれていたことを公表する。当時、多くの県民はPFASについて知らず、すぐに関心が高まることはなかったが、アメリカではがんや低体重出生といった健康への影響が確認されていた。その深刻さに気づいた沖縄の女性たちは街頭で涙ながらに訴え、調査や浄化を求めるようになる。しかし、汚染源とみられる米軍基地への立ち入り調査は拒まれ続け、汚染発覚から9年経ってもなお、汚染源の特定すらできずにいた。それでも子どもたちを守るために闘いを続ける女性たちは、国連を目指す。一方、アメリカやヨーロッパでは、PFASの有害性を重く見て規制が進められており、そのきっかけをつくったのも、現地の女性たちだった。

 タイトルの「ウナイ」は、沖縄の言葉で「女性たち」を意味する。

 

 

トレンケ・ラウケン

 

9月21日(日)  

          Part1 13:00

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56416

      入替

         Part2  15:25

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56417

 

松本市エムウイング6階ホール

 

 

 

 

 

 

監督:ラウラ・シタレラ 出演 : ラウラ・パレーデス  エセキエル・ピエリ

アルゼンチン、ドイツ / 2022/

Part1128分)Part2132分)

 

協働的かつインディペンデントな映画制作を20年以上続けてきたアルゼンチンの映画コレクティブ「エル・パンペロ・シネ」。今、世界中の映画祭から注目されるこの集団の集大成的作品がラウラ・シタレラ監督『トレンケ・ラウケン』だ。今作は4時間超のボルヘス&ボラーニョ的迷宮ミステリーでありつつ、誰もが楽しめる娯楽作であり、探偵もの、メロドラマ、クィア、フェミニズム、SFなど様々なジャンルや要素を越境しながら吸収して、誰も見たことのない境地へと観客を連れていく。

 

タイムズ・スクエア

 

9月26日 19:30  

まつもと市民芸術館小ホール

        DCP2K上映

 下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56418

 

監督アラン・モイル

出演トリニ・アルバラード

      ロビン・ジョンソン

 

1981年製作/111分/アメリカ

配給:グッチーズ・フリースクール

 

© 1980 Canal + Image UK LTD. Tous droits réservés.

 

 

 みんな大好きガールズムービーのバイブル上映決定

 

ニューヨーク。政治家の父親により神経科の病院に入院させられた内気な少女パメラは、型破りで反抗的な性格のニッキーと同室になる。性格も育ちも異なる2人だったが、徐々に心を通わせるようになり、ある日一緒に病院を抜け出す。廃墟を隠れ家にして新たな生活を始めた2人は、ラジオ番組を通じて自分たちの存在を世の中に発信していく。彼女たちが発する歌や叫びは若者たちの共感を呼び、カルト的な人気を集めるようになる。しかし、パメラの父親が娘の行方を捜し続けており、2人の逃避行は終わりを迎えようとしていた。

 

 

ピアノフォルテ

 

9月27日 ①10:00

9月28日 ①10:00

まつもと市民芸術館小ホール

 

 下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/55127

監督:ヤクブ・ピョンテック

出演: アレクサンダー・ガジェヴ

           レオノーラ・アルメリーニ

          エヴァ・ゲヴォルギヤン

          ラオ・ハオ

          ミシェル・カンドッティ

          マルチン・ヴィエチョレク

2023年製作/89分/ポーランド/DCP

配給:コピアポア・フィルム

©Pianoforte

 

5年に1度、ショパンの出身国であるポーランドのワルシャワで開催されているショパン国際ピアノコンクール。スタニスラフ・ブーニン、マルタ・アルゲリッチら多くの名だたるピアニストを輩出し、出場を果たすだけで名誉なこと、入賞すればその後の成功が約束される随一のコンクールとあって、世界中の若きピアニストたちが頂点を目指す憧れのステージ。本作は反田恭平さんと小林愛実さんの日本人ふたりが入賞するという快挙を成し遂げた2021年の第18回大会をクローズアップ。コロナ禍のため1年延期となったこの大舞台に臨む6人の出場者にスポットをあて、彼らの情熱を余すところなく映し出す。奇しくも今年2025年はコンクール開催年。世界各地が盛り上がる中、その決定版が今、幕を開ける。

 

ドキュメント映画

Chage

     ずっと細道 東西南北」

 

9月27日 11:45

 まつもと市民芸術館小ホール

 

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/55272

 

監督 坂本あゆみ

出演 Chsge

2025/125分/DCP

Chageのずっと細道

97() ライブハウス箱船

 に合わせての上映の上映です。。

 

 

ミュージシャンChage、初のドキュメンタリー映画『Chageのずっと細道東西南北』公開。

本作は、全国を巡るアコースティックライブ「Chageのずっと細道」を通じて、“Chageってどういう人?という問いにカメラを向け続けた2時間。

監督は『FORMA』でベルリン国際映画祭批評家連盟賞を受賞した坂本あゆみ。徹底的な絶望を描いた彼女が、同じ監督とは思えないほどの真逆の手法で、Chageというの存在にそっと寄り添います。

ステージの裏側で交わされる飾らない会話や、ふと見せる表情、そして“素の声”。熱烈なファンでもある監督の視点だからこそ捉えられたChageの現在が、静かに胸に届きます。

全国を巡り、地域とふれあい、歌を届ける。これは、旅と出会いと音楽の記録。日々のなかに小さな温もりを届けてくれるような、心温まるドキュメンタリーです。 

 

オルエットの方へ

 

9月27日 14:10

 

まつもと市民芸術館小ホール

 

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56492

 

監督・脚本・台詞:ジャック・ロジエ出演:ベルナール・メネズ

             ダニエル・クロワジ

1971年/フランス/162分/

 DCP

配給:

エタンチェ、ユーロスペース 

 

 

ヴァカンス映画の金字塔!ヴァカンス映画の傑作として、いつまでも色褪せないジャック・ロジエ監督の長篇第二作。日付で章立てされた作品は、日記のようにヴァカンスの日々を映し出す。海辺に降り注ぐ陽光、若者たちの笑い、ひと夏の恋……。そして、どこまでが演技で、どこまでが用意されたセリフなのか分からない俳優たち。「映画は人生そのもの」というジャック・ロジエ。 

 

アデュー・フィリピーヌ

 

9月27日 17:10

まつもと市民芸術館小ホール

 下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56519

 

 

監督: ジャック・ロジエ

出演: ジャン=クロード・アイミニ  イベリーヌ・セリー

1962年製作/フランス・イタリア合作/110分  DCP

 配給:エタンチェ、ユーロスペース

 1960年、兵役を数カ月後に控えたミシェルは、勤務先のテレビ局でモデルのリリアーヌとジュリエットと知り合い、2人の女性はそれぞれミシェルにひかれていく。一方、夏のバカンスをどう過ごすかで頭がいっぱいのミシェルは、生中継の最中にヘマをしてしまい、テレビ局を辞めることに。一足早くコルシカ島でバカンスを過ごしていると、そこへリリアーヌとジュリエットがやってくる。3人は楽しい時間を過ごすが、次第に嫉妬心で関係がこじれていく。

山形国際ドキュメンタリー映画祭2023/Double Shadows/二重の影部門で

一番話題になった作品がコレ

 

キムズビデオ

 

9月27日(土)  19:30

     28日(日)  14:20

まつもと市民芸術館小ホール

 

 下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56521

 

 

 

 

 

 

 

監督・編集 :アシュレイ・セイビン デイヴィッド・レッドモン

アメリカ/2023年/ DCP

英語、韓国語、イタリア語/88分

 © Carnivalesque Films 2023 配給:ラビットハウス、ミュート

 1980年代からアメリカ・ニューヨークのイーストビレッジ(ニューヨークのボヘミアと呼ばれ、カウンターカルチャー運動の中心地)に実在したレンタルビデオショップ「キムズビデオ」の55,000本にも上る唯なレアビデオ・コレクションの⾏⽅を追ったドキュメンタリー映画『キムズビデオ』。

前半はドキュメンタリーだが、途中からはふたりの監督と映画の“精霊”たちによって、ある種の意図的な創作物語へと発展していく。

 

映画は56作品の世界のあらゆる映画から映像を引用し、後半の映画の精霊たちの出現に説得力を持たせ、未だかつて見たことのないタイプの映画愛と情熱に満ち溢れた傑作となった。

 

敗戦80年 アンコール上映

 

野火

 

9月28日(日) 11:45

まつもと市民芸術館小ホール

 アフタ-トーク塚本晋也監督 予定

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56488

監督主演:塚本晋也

出演: リリー・フランキー 中村達也

           森優作

2014年製作/87 DCP

 配給:海獣シアター

 

 

 

 

【塚本監督からのコメント】

10年目の「野火」を超え、11年目、戦後80年の「野火」になります。 10年もの間、毎年終戦記念日のころに上映を続けてくださった映画館の皆さま、そして劇場に お越しくださった皆さまに心より感謝を申し上げます。 戦後70年の年は、日本が戦争に近づいているという恐怖心があり、上映を始めましたが、それ から10年、今は世界が恐ろしい事態に近づいているのでは、と心配です。 戦争をわれわれ一般人の目線で描いた「野火」、これからご覧になる方も、すでにご覧になった 方も、肌感覚で戦争を思い出していただきたく、ぜひ劇場でこの映画を体験していただきたいと 思います。 今年でいったんこれまでの形での上映は終了しますが、今の世界の状況にあって、「野火」の上 映自体は今後も続けたく、あらたな場を求めていきたいと思っています。もちろんこれまでお世 話になった劇場さんも状況が許されるとき引き続きお願いしたい所存です。 ここまでほんとうにありがとうございました。 それでは戦後80年の「野火」、よろしくお願いします。 塚本晋也

ジャック・ロジェ監督短編集

       

9月28日16:00

まつもと市民芸術館小ホール

 

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56520

 

 

 

ブルー・ジーンズ 24分2Kレストア版 DCP

パラッツィ 22分 2Kレストア版 DCP

バルドー/ゴダール 10分 2Kレストア版 DCP

 

 

テイク・ミー・

  サムウェア・ナイス

 

10月3日(金) 19:30

まつもと市民芸術館小ホール

 

下記から前売券お求めになれます

https://teket.jp/1841/56935

 

監督エナ・センディヤレビッチ

2019年/91

オランダ・ボスニア合作

 

配給:クレプスキュールフィルム

 

 

 

 

幼い頃に別れた父を訪ねてボスニアへ向かう少女と、彼女の旅の道連れとなる2人の青年の姿を、詩的かつユーモラスに描いたロードムービー。

 オランダで暮らすボスニア人オランダの少女アルマ。両親は戦火に揺れる祖国を離れてオランダで暮らし、アルマを育てたが、やがて父はアルマと母を置いてボスニアへ戻り、疎遠となっていた。ある日、父が入院したという知らせが届き、アルマは母に言われるまま、単身ボスニアへ向かう。ボスニアの空港でアルマを出迎えた従兄エミルは無愛想で何の手助けもしてくれず、エミルの“インターン”を名乗るデニスだけが彼女の話に耳を傾けてくれる。父のいる町を目指しバスに乗り込むアルマだったが、休憩の間にバスは彼女を置き去りにし、荷物だけを乗せたまま走り去ってしてしまう。

 

 こんな事があった

 

 

10月17日 19:00

まつもと市民芸術館小ホール

 

監督: 松井良彦

出演: 前田旺志郎 窪塚愛流 井浦新

2025年製作/130分/日本

 

配給:イーチタイム

 

「追悼のざわめき」などで国内外の映画ファンから支持されてきた松井良彦監督が18年ぶりにメガホンをとり、東日本大震災から10年後の福島を舞台にオリジナルストーリーで描いたドラマ。震災と原発事故をきっかけに離散した家族と、青春を奪われた若者たちの姿を、社会への怒りと祈りを込めて、美しいモノクロ映像で映し出す。

 

2021年、夏の福島。17歳のアキラは、母親を原発事故の被曝で亡くし、父親は除染作業員として働きに出たことで、家族はバラバラになってしまう。友人の真一は、拠りどころを失ったアキラのことを案じるが、そんな真一自身もまた深い孤独を抱えていた。ある日、アキラはサーフショップを営む小池夫妻と店員のユウジに出会い、閉ざしていた心を少しずつ開いていく。しかし、癒えることのない傷跡が、彼らを静かに蝕んでいく。

 

 追悼のざわめき

 

10月18日 18:45

松本市エムウイング6階ホール

 

 

監督:松井良彦

出演: 佐野和宏 仲井まみ子 隈井士門

1988年製作/150

配給:安岡フィルムズ

 

 

1988年の初公開時、衝撃的な内容に賛否両論を巻き起こした伝説のカルトムービー。大阪の廃墟ビルで暮らす孤独な青年・誠は、愛するマネキン菜穂子に惨殺した女性の生殖器を埋め込み、愛の結晶が生まれることを夢見ている。やがて何かに導かれるように、様々な人間が廃墟ビルを訪れ始め……。、鮮明なハイビジョン映像とデジタル音響で甦らせたデジタルリマスター版でリバイバル。松本CINEMAセレクトでも14年ぶりに上映。

左記チラシ画像2011年上映時のもの

C)Tomoshige Asada (C)1988-2007 松井良彦&安岡フィルムズ

特集上映

「男と女 クロニクルズ」

1025()26()

 

 

上土シネマミュージアム

     (上土シネマ)

     松本市大手4丁目10-12

 

20255月に開催された第78回カンヌ国際映画祭。イメージビジュアルとして発表された二枚組の公式ポスターには、両方ともクロード・ルルーシュ監督の1966年のフランス映画『男と女』の有名なワンシーンが映し出されていた。ドーヴィルの浜辺での抱擁の場面で、片方はジャン=ルイ・トランティニャン、もう片方はアヌーク・エーメの顔が見える。二種類のポスターが用意されたのはカンヌの歴史上初めてのこと。

 「ダバダバダ…」という吐息混じりのスキャットが耳をくすぐる、フランシス・レイ作曲のテーマ音楽は一瞬にして日常を愛の風景に変える。政治の季節と呼ばれた騒乱の時代、この大人のラブロマンスはむしろ異彩を放ち、第19回カンヌ国際映画祭でグランプリ(現在のパルムドール)を受賞。1967年のアカデミー賞では外国語映画賞とオリジナル脚本賞を獲得し、世界中に大きな影響を与えた。

 不朽の名作として知られる『男と女』だが、元々は低予算のインディペンデント映画だ。当時28歳のルルーシュは共同脚本、製作、撮影を兼ねて自主制作。少数精鋭のチームに制限して約4週間で撮影を敢行。圧倒的に洗練された映像×音楽の実験は珠玉の詩的効果を生み、ミュージックビデオの原点のひとつにもなった。いまこそルルーシュが編み出した華麗な映画の発明に酔い痴れよう。

 

男と女+ランデヴー

 

1025

①11:00  ②18:30

1026

 

10:30

 

 

男と女

監督:クロード・ルルーシュ

出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、アヌーク・エーメ、ピエール・バルー

 

1966年/フランス/102分 (C)1966 Les Films 13

フランス的な粋を凝縮した一篇の宝石。描かれるのは互いにパートナーを亡くした男と女の出会いだ。モンテカルロラリーに出場するレーサーの男(ジャン=ルイ・トランティニャン)と、映画業界でスクリプトの仕事を務める女(アヌーク・エーメ)。それぞれ我が子を連れた二人は、ノルマンディ地方の港町ドーヴィルの海岸で逢瀬を重ねる。カラーフィルムの予算不足を逆手に取ったモノクロームとパートカラーの交差。ソフトフォーカスを効かせた画面。美しいビジュアルに溶け合うテーマ曲を歌っている男性は、女の亡き夫を演じるピエール・バルーだ。“映像×音楽”が一体となる表現はアメリカン・ニューシネマのヒントにもなり、MVCMへと影響が伝播。日本でも高橋幸宏や野宮真貴など本作に心酔する著名人のファンは数多い。

 

ランデヴー

監督:クロード・ルルーシュ

 

1976年/フランス/9分 (C)1976 Les Films 13

 

うなる高回転のモーターエンジン音。主観映像による完全ワンショット。早朝のパリの街をフェラーリ 275 GTBが猛スピードで駆け抜ける。カーマニアとして知られるルルーシュが男の世界を凝縮させ、ドライバーが向かう先には――という形で愛のロマンを小粋に表現する。車は凱旋門からシャンゼリゼ通り、コンコルド広場などのランドマークを通り過ぎ、公道をまるでレースサーキットのごとくステアリングを鋭く切っていく。ハリウッド顔負けの臨場感をリアルに体感できる傑作。

 

男と女の詩

 

10月25日 13:30

10月26日 13:00

 

 

 

 

監督:クロード・ルルーシュ

出演:リノ・ヴァンチュラ フランソワーズ・ファビアン  シャルル・ジェラール

 

1973年/フランス/115分

冒頭、いきなり『男と女』のラストシーンから始まる。大みそかに刑務所で囚人たちが観ている映画というセルフオマージュだ。そして新年、釈放されたシモン(リノ・ヴァンチュラ)はある女性の行方を追う。宝石店強盗を働いて逮捕された6年前に出会った、カンヌで骨董品店を営んでいたフランソワーズのことを――。現在の場面をモノクロームで描き、回想をカラー。犯罪映画と大人の洒脱な恋物語のルルーシュらしい融合だ。1987年に米国で『恋する大泥棒』としてリメイク。

 

男と女 

  人生最良の日々

 

10月25日 16:00

10月26日 16:30

 

 

監督:クロード・ルルーシュ

出演: 出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、アヌーク・エーメ

2019年製作/フランス/90

(C)2019 Les Films 13 - Davis Films - France 2 Cinema

 

 

『男と女』から実に50年余り。かつて運命の恋におちた二人が(1986年の『男と女』を挟みつつ)再会を果たす続編。海辺の老人ホームで余生を送る元レーシングドライバーのジャン=ルイ。彼の息子は父が長年追い求めている女性アンヌを捜し出す。『男と女』の名場面を回想として使い、二人の現在を描き出す。主演のトランティニャンとエーメを始め当時のスタッフとキャストが再結集。愛のシネアストとしてのルルーシュが成し遂げた人生賛歌であり感動の記念碑。

 

 

徐々に追加していきます。都合により変更の場合あります。ご了承下さい。